バルンくんとともだち・アルファくんとポルシェくんは誰なのか?
イラストレーター・小森誠(こもりまこと)作の絵本『バルンくんとともだち』。
車好きの方なら、この『バルンくん』シリーズや小森氏のくるま絵本作品の数々をご存知の方もいるのではないでしょうか。
わたしは、車については運転免許も持っていないくらいなので、バルンくんって「オースチン・ヒーレー スプライト」だっけ?程度の知識しかありません。
この際『バルンくんとともだち』に出てくる3つの車を調べてみよう!と思い、車好きの夫の力を借りて車種や年代を調べてみました。
絵本のイラストはデフォルメされており、はっきりと特定できたわけではないのであくまでも目安としてお読みください。お値段の項目については私たちの主観的な判断で「買える(300万円前後)」「なんとか買える(1000万円以下)」「無理すれば買える(それ以上)」としました。
バルンくん(グリーンのくるま)
- 車種…オースティン・ヒーレー スプライト Mk-1
- 出身…イギリス、1953年
- お値段…買える
この本の主役のくるま。走行音声は「バルルーン」。
イギリスでも入門用のスポーツカーであり、この3車種の中では一番目にする機会が多いでしょう。日本では「カニ目」という愛称で親しまれています。ちなみに「スプライト」は「小さな妖精」という意味です。
アルファくん(赤いくるま)
表紙・左側のくるま。走行音声「ブロオオーン」。
3車種の中で一番難しかったのがこちら。アルファロメオ公式サイトにも情報あまりなく、同じボディでもエンジンが異なるなどの場合があるのでジュリエッタなのかジュリアなのか特定できませんでした。絵本の中でナンバー末尾が「16」になっているため、1600ccのジュリアなのかも???
ポルシェくん(白いくるま)
- 車種…ポルシェ 356B
- 出身…ドイツ
- お値段…無理すれば買える(レプリカなら 買える…かも)
表紙・右側のくるま。走行音声「ガオオーン」
タンクキャップが右フロントフェンダー、ノーズの先端が平らで直線的、ホイルキャップの表面など、わりとはっきりと特徴が描かれています。ナンバー末尾が「63」なので、おそらく1962年以降の356Bと思われます。三角窓が描かれていないのはカブリオレかロードスターなのでしょうか???
公道からレース場へ入っていますので、ヨーロッパのサーキットをイメージして描かれているのでしょう。
エンジンの馬力が高いポルシェくんは直線で速い、高速コーナーでは安定性の高いアルファくんが速い、低速コーナーではクイックなハンドリングのバルンくんが速い…と、それぞれの自動車の性能がストーリー展開に反映しているのも心にくいです。
さて、レースの結末は……⁈
実際に絵本を読んでのお楽しみにいたしましょう。